フェアバンクスでのオーロラ観測 運だけでなく忍耐も必要

2017年9月 アメリカ・アラスカ州へ

アメリカのアラスカ州アンカレッジへ飛行機で入り、ドライブしながらフェアバンクスへ向かい、オーロラ観測にチャレンジします。 途中、デナリ国立公園(デナリは日本ではマッキンリーとしてよく知られています)にも立ち寄ります。 この旅の一連の流れは2017 9月 アメリカ(アラスカ オーロラ!)から確認できます。



いよいよフェアバンクスでオーロラ観測

アラスカ州フェアバンクスでのオーロラ観測に利用したホテル(ロッジ)は先日紹介したA Taste of Alaska Lodgeです。

米国アラスカ州フェアバンクス郊外にある A Taste of Alaska Lodge はオーロラ観測の際の宿泊に自信をもってお薦めできるロッジです。周囲に街明かりがないのでオーロラ観測のために移動する必要がなく、宿泊料金もまずまず手頃です

A Taste of Alaska Lodgeのホームページにロッジの航空写真がありました。

https://atasteofalaska.com/the-lodge/

真ん中少し右にあるターコイズブルーの屋根がロッジのメインの建物です。 その左手から下の方に野球場が入りそうなくらいの広い野原が広がっています。

実際に野原の方で写真を撮るとこんな感じです。 とっても広いです。 よく手入れされていて、この広い野原の好きなところに出て行ってオーロラ観測を楽しむことができます。

これは、野原の片隅にあるモンゴル式のゲルと同じよな円形のテント小屋です。

夜寒いときにこの小屋の中で暖を取りながらオーロラが出るのを待ちます。 エイドリアンがこの地を訪れたのは2017年9月初~中旬。 その時でも夜はかなり冷え込んだのでこの小屋を利用している人が何名かいました。 小屋の入り口のところや小屋の内部に折り畳みイスが置いてあります。 そのイスを持って広い野原のお好みの場所へ移動します。

小屋の写真です。 クリックすると拡大します。

オーロラ観測のために計4日間滞在しました

このロッジに4泊しました。 さあ、結果はどうだったでしょうか?

1日目・2日目

昼間はどんよりとした空でした。

夜になると、天気は変わるかもしれないとの説明は受けていましたが、残念ながら、ずーっと雲が出たまま。 時々、雲の切れ間が広がるときもありましたがほんの一瞬です。 そして、夜には時々雨が降るという残念な天候が続きました。

雲がモコモコ、写真にするとなかなかいい眺めですが、オーロラ観測には雲がないことには話が始まりません。

これがオーロラだったのか

残すところ2日間。 でも相手は天気だけにどうにもこうにも対処しようがありません。

3日目

午前中はまだどんよりとした空でしたが、午後から時々青空が広がるようになりました。

アラスカ大学が出しているオーロラ予報。

このサイトに行くと、とても見やすく初心者にもわかりやすいオーロラ予報を見ることができます。

そして、この日のオーロラ予報がこれ。

フェアバンクスはオーロラの予報図のど真ん中にあります。 空振りしようのないド・ストライクです。 オーロラの強度は、0~9の10段階で上の方の「6」でした。 期待できます。

9月の初~中旬でもさすが、アラスカです。 夜9時を過ぎてもまだ少し明るいです。 夜10時半近くになってようやく暗闇に包まれます。

この3日目、まだ雲が広がっていましたが、ところどころ星空も見えました。 取り敢えず、夜11時30分過ぎに野原に出てみました。 天頂付近がちょうど雲の切れ間になっていました。 でも天頂付近に何やらもやもやとした白い綿飴のような薄ーい雲らしきものがありますが何となく雲でないような感じがしました。 最初は本当に雲かオーロラかよくわかりませんでした。 しばらくするとその白いもやもやとした雲らしきものが次第に東西に大きく広がり気が付いた時には天からカーテンが舞い降りてくる感じでした。 この時点で「オーロラ」であることを確信しました。 そこまでいくと、すぐにグリーンに色づき動きが激しく、そしてカーテンのようにゆらゆらと揺らめき、さらには踊りだしました。 15分程度のオーロラショーを楽しみました。

おー、すごい、取り敢えず出てきて、待ち時間ゼロでいきなりこれか。 じゃあ、このあと、一晩中オーロラを見れるのではないか、もっとすごいオーロラを見れるのではないかと期待しました。 しかし、なんとこの夜、オーロラを観測できたのは、取り敢えず野原に出てきた11時半過ぎの1回だけだったのです。 夜半過ぎからは雲はなく満天の星空になりました。 ときどき、白いもやもやとした雲らしきものが出始めてオーロラが出るかと期待させましたがしばらくすると消えてしまいました。 同じようなことが何度かありましたが結局緑色のオーロラは現れませんでした。

11時半ころに野原に出てきていたのはエイドリアンと他に数人だけ。 夜中12時過ぎになって多くの宿泊客が野原に出てきましたが時すでに遅しでした。 暗闇に包まれたらすぐにオーロラ観測に出向くべし、というのがこの日の教訓でした。

エイドリアンは、今回はオーロラを撮影できるようなカメラは持って行かず自分の眼にしっかり焼き付けることに専念しました。 ネット上にある無料で利用できるオーロラの映像をもとに3日目のオーロラ出現の様子を説明します。

天からカーテンが舞い降りてくるというのはちょうどこのような感じです。 この写真では緑色ですが、肉眼では始めは白色でした。

著作権が存在しないパブリックドメインのフリー素材より抜粋

東西に広がりカーテンのようにゆらゆらと揺らめくというのはこのような感じ。

オーロラのライブを配信する
https://weathernews.jp/smart/star/aurora/?fm=sw_star より

さらにオーロラがはっきりと際立ち大きくゆらゆらと揺らめくとこのようになっていました。

オーロラのライブを配信する
https://weathernews.jp/smart/star/aurora/?fm=sw_star より

クライマックスは、dancingでした。 オーロラの色づきがカラフルになり、頭の上で踊るのです。 揺らめくのではなく、本当に激しく踊っているような感じでした。

著作権が存在しないパブリックドメインのフリー素材より抜粋

4日目

4日目は朝から快晴。 天候の心配はありませんでした。 アリゾナ大学のオーロラ予報ではフェアバンクスはこの日もど真ん中のストライク、オーロラの強度は前日よりも1段階落ちて「5」でした。

3日目の経験がある観光客は、暗くなるとすぐに野原に出てきました。 もちろんエイドリアンもです。 でもこの日は白いもやもやとした雲らしきものは出ておらずオーロラも出ていません。 ここからが辛抱との戦いです。 いつオーロラが出るかと思いながら夜空を眺めました。

綺麗な星空でした。 ずっと夜空を眺めていると、ときどき流れ星を見ることができました。 10分に1回くらいでしょうか。 綺麗な夜空をじっくり眺めているとそれほどの頻度で流れ星にめぐりあえるということが新鮮な驚きでした。 でも、流れ星は本当に一瞬でした。 願い事を願う余裕などありません。 「カネ・カネ・カネ」という余裕すらもないのです。

さて、夜中の12時になり、そして1時になり、待てど暮らせどオーロラが出る気配はありません。 今日は出ないのかと思いながら一旦ロッジに戻りコーヒーを飲み、そして野原に戻ってきてからは小屋で温まりながら待ちました。

その時点で20人程度いた観光客のうち半分近くが諦めて部屋に戻ってしまいました。 なんとそのすぐ後の1時半、それと2時半頃に見事なオーロラが現れました。 1回目は東西の地平線から地平線に白い線がかかりそして真っ白なカーテンが舞い降りて静かにゆらゆら。 2回目は北の空に渦を巻くようなオーロラがグリーンの色をつけ踊りました。

まとめ

9月初旬から中旬にかけて、アラスカ州フェアバンクスに4泊してオーロラ観測にチャレンジしました。 1・2日目は天候に恵まれず、オーロラは全く見ることはできませんでした。 3日目は暗闇に包まれてからすぐ、4日目はオーロラが出ないとあきらめた観光客が部屋に戻った後に2度見事なオーロラを観測できた。

オーロラは、暗くなってから雲さえなければいつ出るかわからない。 今回紹介したアラスカ大学のオーロラ予報以外にもいくつかオーロラの発生を予測するサイトがあるが、自然現象を完全に予測できるわけではない。 今回宿泊したA Taste of Alaska LodgeのKoryさん(オーナー)がしつこいくらいに説明してくれました。

ネット上に出ているオーロラの予想はあまり信用しない方がいい。 オーロラは自然現象。 暗くなってから明るくなるまでいつ出るかは誰にも分からない。

せっかく遠い地にまで足を運んでいるのだから徹夜覚悟でオーロラ観測に臨みたいですね。

ところで、帰国後にこんなサイトがあることを知りました。

アラスカ・フェアバンクスにカメラを設置。リアルタイムにオーロラをお届けします。キレイなエメラルドグリーンに輝くオーロラをお楽しみください。

このサイトの凄いところ、アラスカ・フェアバンクスのオーロラのライブ放送を見ることができること。 そして登録しておくと、アラスカ・フェアバンクスでオーロラが出現するとお知らせが来るのです。

このサイトがあるなら遠いアラスカのフェアバンクスまで行かなくてもいい? そんなことはありません。 是非、あなたの眼で本当のライブのオーロラを現地で見てください。 来てよかったと思うはずです。