2018年2度目のアメリカ個人旅行
年6回のアメリカへの個人旅行を実践して2018年で4年目。 早くも2月にして2018年2度目のアメリカ個人旅行*です。2月の後半10日程度の時間をかけてアリゾナ州ツーソンを起点にアリゾナ州、ニューメキシコ州、テキサス州の国立公園を巡ります。 またニューメキシコ州のTruth Or Consequencesという街にある民間宇宙港スペースポートアメリカ (Spaceport America) にも立ち寄ります。 この一連の旅行記事はこちら(2018 2月 アメリカ(AZ, NM, TXの国立公園巡り))に順次追加してゆきます。
* 今回は一人でなく連れがいますが、ブログ記事には連れが出てこないようにしています。
今回の記事では、アリゾナ州のツーソンにあるピマ航空宇宙博物館(PIMA AIR & SPACE MUSEUM)を紹介します。
ピマ航空宇宙博物館 PIMA AIR & SPACE MUSEUM
世界最大の航空博物館の 1 つに数えられるこのピマ航空宇宙博物館には、歴史上の航空機や宇宙に関するものが数多く展示されています。 飛行機好きにはきっと飽きないところだと思います。
後ほど写真付きで説明しますが、このピマ航空宇宙博物館には第2次世界大戦で使用された爆撃機や戦闘機も展示されています。 戦争がどういうものであったのかを当時の実物を通じ、またアメリカの退役軍人の方々のお話(当然ですがアメリカの立場の見解)から学ぶ機会にもなると思います。
エイドリアンは最近では平均すると年に2回サワロ国立公園のサボテンの世界を楽しむためにツーソンへ足を運んでいます。 そういったこともあり、ツーソンにあるこのピマ航空宇宙博物館を訪れたのは今回が3回目になりました。
オフィシャルサイト
ピマ航空宇宙博物館の営業時間は朝9時から夕方の5時(2018年5月時点)ですが、休館日、営業時間(最終の入場時刻)、期間限定のイベント、入場料金、新しい展示物など最新の情報については以下のオフィシャルサイトで確認するようにしましょう。
所在地は?
ツーソンの空港からだと車で10分程度の距離です。 ツーソンのダウンタウンからでも15分程度、そんなに時間がかかりません。
前回の記事で紹介したインスタ映えするサン・ザビエル伝道教会も今回の記事で紹介するピマ航空宇宙博物館もツーソンに滞在しているなら車で10分、15分程度の距離。 車社会のアメリカの感覚からしたらもうすぐ近くにあると言っても良いでしょう。
博物館のマップ
現地でチケットを購入したら以下のようなマップをゲットしましょう。 下のマップはクリックすると拡大するように設定しています。
こちらの面は、ハンガー(格納庫)の展示物を中心に掲載。
こちらの面は、屋外の展示物を中心に掲載。
複数のハンガー(飛行機の格納庫)があり、また広い屋外には多くの飛行機が 野ざらし 展示されているのでマップがあると見逃しなく、効率よく場内を見学することができます。
今回の博物館(Museum)訪問
実際に今回訪問した際に撮ってきた写真を使って紹介してゆきます。
▼ 駐車場に車を停めて、博物館の入口へ徒歩で向かう途中に下の写真のような横に寝かせられた大きなロケットみたいなものが目に飛び込んできますが何だと思いますか?
なんとこれはスペースシャトルの打ち上げ(1981-2011)に使われた固体ロケットブースターなのです。 実物は本当に大きいですよ。
▼ こちらは博物館の入り口があるメインの建物です。
▼ メインの建物に入ってすぐのところにチケットブースがあります。
大人(13歳以上)の基本の入場料金は、$16.50です。 それに広大な敷地内をトラムに乗って順に回って説明をしてくれるツアーがありますが、それに参加するには別途$6.00が必要です。 トラムに乗らなくても、先ほど紹介した地図を片手に自分でゆっくりマイペースで歩いて回ってもいいかもしれません。 ただし、ツーソンの夏場は日中の気温が恐ろしいくらいに上がるので、広大な敷地の中を隈なく歩きまわるのはなかなかの苦行です。 熱中症予防のためにも屋根付きのトラムを利用する方が良いでしょう。
▼ 格納庫の展示物でまず最初に目に入るのがこちらです。 ライト兄弟が1903年に人類史上初めて空を飛んだ時の飛行機(ライトフライヤー号)のレプリカ。 レプリカといってもなかなかの貫禄があります。
本物はアメリカの首都ワシントンD.C.にあるスミソニアン航空宇宙博物館(NATIONAL AIR AND SPACE MUSEUM)にあるそうです。 一度本物を見てみたいです。
▼ ステルス戦闘機
▼ アメリカ海軍のBlue Angels
ハンガー内にも展示してあったと思います。 こちらは屋外の展示。
▼ 中国南方航空の飛行機です。
▼ ANA塗装のB787飛行試験2号機が、来館者に間近に楽しんでもらえるように展示されています。 普段乗っている飛行機を目の前でいろいろな角度から眺めることができます。
ここに展示してある飛行機は下の写真のように本当にすぐ目の前で見ることができます。 お触りすることもOK。 ただし、ねじを回して部品を取り外すとか、飛行機によじ登るという行動は禁止されています。
下の写真はクリックすると拡大します。
▼ 屋外に展示されている多くの飛行機の中からその一部の写真をギャラリーとして貼っておきます。 クリックすると拡大します。
▼ Boeing KB-50J / Superfortress Aerial Tanker (1947 – 1968)
▼ Boeing EB-47E / Stratojet Electronic Warfare (1947 – 1964)
▼ Convair B-36J / Peacemaker Strategic Bomber (1947 – 1959)
▼ Boeing B-52G / Stratofortress Bomber (1959 – 1994)
このB-52はとっても大きいですよ。
複数のハンガー(格納庫)があります。 屋外で見学したのち今度は別のハンガーへ。
▼ Boeing B-29 Superfortress (Serial Number 44-70016)
B-29っていうと聞いたことがあるっていう方も多いのではないでしょうか? 第二次世界大戦の時に日本の空へ飛んできて多くの爆弾を落としていったアメリカの爆撃機です。 大きいです。 こんなのが日本の空へ飛んできたかと思うととても恐ろしいです。
クリックすると拡大します。
このピマ航空宇宙博物館に展示してあるBoeing B-29爆撃機の製造固有番号は、”44-70016″。 ここに展示されている機体(実機)が終戦間際の1945年4月~8月に26回のミッションで合計32回も日本の上空へ飛んできて多くの爆弾を落としていったのです。 日本人として、このB-29を目の当たりにするととても複雑な気持ちになりました。
このB-29に関する追加の情報も写真を撮ってきたのでギャラリーとして貼っておきます。 クリックすると拡大します。
▼ 日本の特攻爆撃機 剣(つるぎ)
先ほどのB-29の横に、日本の特攻爆撃機 剣(つるぎ)が横に並べて展示してありました。 いやいや、大きさの違いにおどろきです。 B-29の全長が99フィート、剣の全長が28フィートです。
剣のアメリカ側から見た説明と反対側から撮った機首部分の写真も貼っておきます。 クリックすると拡大します。
▼ アメリカの退役軍人の方々が解説してくれます
ハンガー(格納庫)内の展示物の近くにはアメリカの退役軍人の方々が待機していて質問があればいろいろと解説してくれます。 先ほどのB-29のところには、かなりお年の退役軍人さんがいていろいろ教えてくれました。 最後に「日本人か?」と聞かれたので、「そうだよ」と答えると、「気を悪くしないなら」、と断っていただいたうえで、広島の原爆の資料についてもいろいろと見せていただきました。
退役軍人さんのお話しはアメリカの立場なので原爆は戦争を早く終わらせることに役立ったというニュアンスが出ていましたが。 エイドリアンも別に日本人代表としてけんかを売りに行ってるわけではないので、とても友好的にお話しさせていただきました。
▼ 近くには空軍基地があります
このピマ航空宇宙博物館の近くにはデイビス・モンタン空軍基地があり、そこから訓練のための(?)戦闘機が轟音をとどろかせてひっきりなしに飛び立っていきます。 その時の動画を撮ってきましたので興味がありましたらどうぞ。
まとめ
世界最大の航空博物館の 1 つに数えられるアメリカ・アリゾナ州ツーソンにあるピマ(PIMA)航空宇宙博物館には、歴史上の航空機や宇宙に関するものが数多く展示されています。 今回の記事では、2018年2月にこの博物館を訪れた際に撮影してきた、
- スペースシャトルの打ち上げ(1981-2011)に使われた固体ロケットブースター
- ライト兄弟が1903年に人類史上初めて空を飛んだ時の飛行機(レプリカ)
- ステルス戦闘機
- アメリカ海軍のBlue Angels
- 第二次世界大戦時に日本の空へ飛んできたB-29爆撃機
- 日本の特攻爆撃機 剣(つるぎ)
などの写真を紹介しました。 またアメリカの退役軍人の方々とお話しする機会もあります。
博物館に展示されているB-29爆撃機(実機)が、終戦間際に合計32回も日本の上空へ飛んできて多くの爆弾を落とし、民間人の命を奪っていったと思うとちょっと複雑な思いです。
見学者毎に見てみたいと思う部分は違うと思いますが、もしこのピマ航空宇宙博物館に行く機会があるなら、B-29爆撃機は是非見て帰って欲しいと思います。 もちろんANA命の方は、ANA塗装のB787も!
コメント