2017年8月 アメリカ 皆既日食を見る旅へ
アメリカの一部地域で現地時間2017年8月21日に皆既日食の大自然現象が起こります。 この皆既日食を見る旅です。 一連の記事は、2017 8月 アメリカ(ワシントン-オレゴン 皆既日食!)でご覧いただけます。
いよいよ2017年8月21日の朝を迎える
朝食を取った後、外に出ました。 朝6時30分頃です。
アメリカ オレゴン州 Salem市は雲一つない快晴の朝を迎えました。 前日は少し薄い雲が出ていましたが、当日は本当にいい天気に恵まれました。
新聞は大きくトップ記事に
2017年8月21日の当日のThe Wall Street Journal と USA Todayです。 アメリカでの大きな出来事です。 トップ記事で扱われています。
雲一つない快晴が続く
太陽が昇り時間が進みます。 雲は出てきません。 雲一つない快晴が続きます。 これは本当に期待できそうです。
周囲の準備の状況に驚く
ホテルの前の駐車場が皆既日食観測会場として利用されました。 皆さん、折りたたみの椅子を持参しています。 日焼け対策で小さな傘付きの折りたたみいすを持ち込んでいる方もいます。 大きな望遠鏡をセッティングする方もいました。 期待が膨らみます。
いよいよ太陽の食が始まる
9時を少し回って、太陽が欠け始めました。 太陽が明るいうちはスマホでは写真はきれいに撮れないであろうと思っていましたので、この写真は想定内。
今回の日食観測で大活躍したのが、これ。 日本で買ったソーラーオペラ(太陽観察専用)です。 遮光度13、倍率3倍です。 ストラップがついているので常時首にかけて観測していました。 倍率がついているのがとてもグッド。 欲を言えば、もう少し倍率の高いソーラーオペラがあったならなあ、というところです。
太陽が高く登りそして食がどんどん進みます。 ソーラーオペラで見ると良く分かります。 この写真を撮った時はもう食が3/4くらい進んだ時です。 周りも少し暗くなり始めたかなと感じるときでした。 でもスマホに映る太陽はまん丸に見えます。 全く欠けていないみたいですね。 太陽の右側の白い線は飛行機雲です。
遮光フィルムで覆ってもスマホではこうなってしまいました。 このあたりで太陽をスマホを使って写真に収めるのはむつかしそうだと察しました。
見事な皆既日食を観測、でも肉眼だけ
10時17分頃でした。 肉眼でも太陽を見ることができるくらいに食が進みました。 薄い皮のような太陽の光だけが見えます。 でもスマホで写真にとるとこんなに明るいんです。 右下に細い三日月みたいに見えるのが皆既食に入る直前の太陽の像だと思います。
そしてその数秒後、皆既直前に起こるといわれるダイヤモンドリングを肉眼で見ることができました。 月の凹凸から光りが漏れる状態を指します。 周囲からは、ウォー、という感激の叫び声が聞こえます。
そしてその数秒後に今度は皆既食に入りました。 今度はプロミネンスが見えます。 太陽は月に隠れた状態ですが、周囲がメラメラと燃え上がっているように見えます。 また、ウォー、という感激の叫び声。 と同時に、近くで打ち上げ花火が上がりました。
皆既食状態に入った太陽をスマホでとってもこんな状態。 太陽光線は、プロミネンスになっても強過ぎる!
真っ暗にはならない
皆既食状態になると、相当暗いのかなと思っていたのですが、日没後間もない程度の暗さでした。 皆既食の時に撮った周囲の写真です。
感想
日食が始まり、食が進んでいく途中は目を保護するためにソーラーオペラや遮光フィルムを通さなければ太陽を観測することはできません。 一旦、そういったフィルターを通してしまうと臨場感が大きくダウン、テレビで日食を見ているかのような感じになります。 食が進んでいく途中は、すぐに飽きてしまいます。 周りの方々もあまり興味がない様子でした。
皆既食に入る本当に数十秒から数秒前というタイミングになって初めて肉眼で太陽を見ることができるようになります。 その時の感動がスゴイ。 ダイヤモンドリング、皆既食に入るとき、そしてプロミネンス、その各々のタイミングで大きな感動が押し寄せてきます。 日食を見るなら間違いなく皆既日食です(金環日食も同じなのかなあ?)。 エイドリアンは今回の見事な皆既日食を自分の肉眼にしっかりと焼き付けてきました。
皆既日食にならないということは結局肉眼では日食を見れないということ。 そうであればテレビで日食の進行を見るのと変わらないかもしれません。
今回の皆既日食観測を体験して初めて分かったことを書き留めておきます。
・部分日食の段階では、目を保護するために肉眼では見るべきではないし、そもそもまぶしすぎるて肉眼で見ることはできない。
・太陽光線は本当に強力。 肉眼で太陽を見れるようになるのは皆既食状態に入るほんの少し前から。
・ソーラーオペラや遮光フィルムを通すと臨場感が大きくダウンする。
・食が進んでいく間は、肉眼では観察できないので退屈。(今回は1時間以上あった)
・皆既食状態になっても周囲は真っ暗にはならない。
・大きな感動が押し寄せるのは、肉眼で観察できるとき。 自然とウォーという声が出る。
・準備不足もあったかもしれませんが、スマホで太陽の写真をきれいに取るのは容易ではない。
YouTubeからですが
このブログにエイドリアンが自分で撮影した、これはというような写真や映像を掲載できなかったのは残念です。 代りと言っては何ですが、YouTubeで公開されているオレゴン州Salem市の日食の映像を2本アップしておきます。 皆さんも既にご覧になっているかもしれませんが、将来このブログを訪れた方がすぐに2017年8月21日の日食の映像を楽しめるようにしておきます。
まず、1本目。
こちらが、2本目。
また日食を見たくなった
また自分の目で日食を見たくなりました。 この先、皆既日食か金環日食を観測できるのはどこかと思い調べてみた。 下のリンク先が良くまとめてくれています。
エイドリアンは、次の2回の日食に狙いを定めました。 2023年10月の金環日食 と 2024年4月の皆既日食。 場所はいずれも北米です! ロックオンです。
2023年10月14日 金環日食
金環日食が見られるのは北米と南米北部
2024年4月8日 皆既日食
皆既日食が見られるのは北米
しかもよく見ると北米で2023年の金環日食と2024年の皆既日食の両方の帯が交差する何ともラッキーなエリアがあることがわかりました。 俄然興味がわいてきます。 両方の帯が交差するスポットに入る大都市は、テキサス州サンアントニオです。 この先、日食の話題の度にのサンアントニオが取り上げられることでしょう。。
まだまだ先のようですが、東京オリンピックのその次のオリンピックの前にはその2回の日食が巡ってきます。 次回は、もっとしっかり準備をして臨んでみたいと思います。
コメント