2018年最初のアメリカ個人旅行
年6回のアメリカへの個人旅行を実践して2018年で4年目。 2018年最初のアメリカ個人旅行は、1月の後半2週間程度の時間をかけてフェニックスを起点にセドナ、フラッグスタッフ、アリゾナ大隕石孔(ミティア・クレーター(Meteor Crater))、化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)、アルバカーキ、サンタフェ、世界遺産タオス・プエブロへとドライブします。 この一連の旅行記事はこちら(2018 1月 アメリカ(セドナ、アリゾナ大隕石孔、サンタフェなど))に順次追加してゆきます。
この旅行の全体のあらましについてはこちらの記事で紹介しました。
今回の記事では、アメリカニューメキシコ州アルバカーキ(Albuquerque)近郊にあるアメリカ原住民の絵画の遺跡が集まるペトログリフ国定公園 (Petroglyph National Monument) を紹介します。
ペトログリフ国定公園 (Petroglyph National Monument)
ペトログリフ国定公園は、アメリカ原住民が火山岩に描いた絵画が数多くみられる遺跡です。 表面が灰色の火山岩に描かれた絵画は下の写真のようなものです。
動物や人間、道具などが描かれていることが多いです。
アメリカの国立公園管理局 (NPS, National Park Service) が運営するペトログリフ国定公園 (Petroglyph National Monument) のオフィシャルサイトです。
アルバカーキ中心部から車で約10分
ニューメキシコ州アルバカーキへ旅行する方は覚えておいてください。 I-40 と I-25が交わるところを “Big I” と呼びます。 テレビ・ラジオのニュース、天気予報、ローカル放送で頻繁に “Big I” という言葉が出てきます。 その “Big I” から車でわずか10分の距離のところにペトログリフ国定公園があります。 もうほとんど都会の真ん中にあるといってもいいくらいです。
エントランス
ペトログリフ国定公園 (Petroglyph National Monument) のエントランスです。
このエントランスからアクセスできるのは、ビジターセンターだけになります。
今回の旅行中は、政府機関閉鎖 (Government Shutdown)の影響を大きく受けましたが、ペトログリフ国定公園 (Petroglyph National Monument) に立ち寄った時には政府機関閉鎖は終了、無事公園内に入ることができました。
政府機関閉鎖 (Government Shutdown)
アメリカの2018年新予算案が可決できず、2018年1月中旬にGovernment Shutdown が実施されました。 Government Shutdownは、政府機関閉鎖を意味します。
(毎日新聞WEBから抜粋・引用)
政府機関、閉鎖か つなぎ予算、上院協議難航
(最終更新 1月20日 13時32分)米連邦政府のつなぎ予算が19日で期限切れになるのに伴い、政府機関が一部閉鎖される可能性が高まっている。議会上院でつなぎ予算を延長する与野党協議が難航しており、19日深夜(日本時間20日午後)までに事態を打開できなければ、トランプ大統領は20日の就任1周年を政府閉鎖の中で迎えることになる。
https://mainichi.jp/articles/20180120/k00/00e/020/243000c
今回の旅行中、この政府機関閉鎖の影響をもろに受けてしまいました。
まず、雪景色が綺麗であったであろうサンセットクレーターボルケイノ国定公園 (Sunset Crater Volcano National Monument)に立ち寄ろうとしましたが道路の除雪がまったくなされていなかったためサンセットクレーターボルケイノへ向かっていくことはできませんでした。(このサンセットクレーターボルケイノ国定公園には2017年11月にも立ち寄っています)
クリックすると拡大します。
また、化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)に立ち寄った時には、ゲート封鎖で門前払いを食らいました。
クリックすると拡大します。
化石の森国立公園は帰路のときにはオープンしていました。 後日多くの写真と共に紹介します!
ビジターセンター
話しは、ペトログリフ国定公園 (Petroglyph National Monument)へ戻ります。 ビジターセンター前にある看板です。 こっちの方がぬくもり感があっていいですね。
このビジターセンターで、どこに行けばアメリカ原住民が火山岩に描いた絵画を見ることができるか詳しく教えてもらいました。 マップもゲットしました。
絵画の遺跡を見ることができるのは大きく3か所
ペトログリフ国定公園 (Petroglyph National Monument)でアメリカ原住民が火山岩に描いた絵画を見ることができるのは大きく3か所あります。
下の地図は、ビジターセンターでゲットした地図です。
クリックすると拡大します。
真ん中、少し右にビジターセンターがあります。
その少し左下に① Rinconada Canyon、少し上に② Boca Negra Canyon、そして右上の方に③ Piedras Marcadas Canyon があります。 この①②③の場所でアメリカ原住民が火山岩に描いた絵画を見ることができます。
今回は時間の都合で① Rinconada Canyon と ② Boca Negra Canyon だけ実際に見学してきました。 ③ Piedras Marcadas Canyonについてはまた機会があるときに行ってきて紹介したいと思います。
① Rinconada Canyon
ビジターセンターから一番近くにあるのが、このRinconada Canyonです。 トレイルとして案内されています。
クリックすると拡大します。
トレイルへの入り口はとても狭いです。 ちょっと太っているとお腹がつっかえるかも。
トレイルはこのようにワイヤで線引きされていてこのワイヤを超えることは許されません。
このトレイルの説明です。
トレイルを歩いていくと、このような山肌にたくさんの火山岩が転がっていました。
でも先ほどのワイヤがあるため近づいてみることができません。 しかもトレイル沿いには、何の説明や案内板もないので、どこに絵画があるのかさっぱりわかりませんでした。
クリックすると拡大します。
唯一、絵画かと思われたのは、この下の写真の真ん中あたり。 でも火山岩の表面にできた単なる傷のようにも見えます。
このトレイルは、だれか説明してくれるガイドさんが一緒でないとトレイルハイキングだけで終わってしまうと思います。 エイドリアンは、15分ほど前へ進んでいきましたが、あきらめて駐車場へ戻りました。
② Boca Negra Canyon
次いで、ビジターセンターの近くにあるのが、②のBoca Negra Canyonです。
こちらは料金所があります。 (先ほどの① Rinconada Canyonは無料で入場できます)
料金所には係員はいませんでした。 アメリカの公園でよくある、来園者が自分で封筒にお金を入れて料金箱に投函するタイプでした。 平日だったので1ドルの支払いです。 ”FEE ENVELOPES” と書いてあるボックスから封筒を取り出します。
これが、その封筒です。 この封筒の中に1ドルを入れ、右端の半券を切り取ります。 封筒を料金箱に投函し、半券の方は、車外から見えるようにダッシュボードの上に置きます。
ここは、犬はダメですね。
駐車場に車を停めてトレイルへと進みます。 険しい岩山を上っていくことになります。
悪いことをしてはいけません。 お縄頂戴になっちゃいますよ。
といきなり、出てきました。 恐竜がテニスラケットを持っているように見えなくもないです。
これは、星と太陽でしょうか。 このトレイル上には、本当にたくさんの絵画を見ることができました。 しかも目の前でです。
こちらにも。
こっちにも。
これは家畜をイメージしているのかもしれません。
宇宙人かも?
でも、誰もが火山岩と絵画に触れることができる状態なので、本当に昔のアメリカ原住民が描いた絵画なのだろうか、ひょっとしたら最近誰かがいたずら書きしたものも含まれているのではないだろうかと感じるところもありました。
ところどころで、立ち入りが制限されていました。
もっとたくさん絵画を見たいというあなたは、SIDE TRAILにも進んでみましょう。
高いところまで登ってきました。 写真ではわかりにくいですが、かなりの急こう配です。
この岩山の絵画が描かれているのは南側斜面です。 気温は低めでしたが、太陽に照らされて汗ばむくらいでした。 昔のアメリカ原住民もここで同じように太陽を浴びながら暮らしていたんでしょうね。 多くの絵画を見ながら、昔の人々の生活を想像してみましょう。
まとめ
アメリカニューメキシコ州アルバカーキ(Albuquerque)近郊にあるアメリカ先住民の絵画の遺跡が集まるペトログリフ国定公園 (Petroglyph National Monument) を紹介しました。
ビジターセンターに立ち寄ってマップをゲットし、持ち時間の中でどのように回ればいいか相談してみましょう。 絵画を見学できるのは大きく3か所です。
① Rinconada Canyon
② Boca Negra Canyon
③ Piedras Marcadas Canyon
今回は① Rinconada Canyon と ② Boca Negra Canyonのトレイルを歩いてみました。
①は定められたトレイルから火山岩まで距離があり、案内板が設置されていないので、だれか説明するガイドさんがいないとどこに絵画があるのか探すのも一苦労します。 ガイドさんがいないのであれば優先順位を落としても良いでしょう。
②は険しい岩山を登るトレイルです。 こちらはすぐ目の前にアメリカ先住民が描いたたくさんの絵画を見ることができます。 険しい岩山といっても難しい登山ではありません。 ゆっくり足元に気を付けて登れば大丈夫です。
②のBoca Negra Canyonでは間違いなく数多くのアメリカ原住民が火山岩に描いた絵画を見学することができます。 ①よりもおススメです!
コメント