オレゴン・カリフォルニアのドライブ旅行
2018年6月、プリプリのカリフォルニアチェリーを摘みを楽しみ、その後オレゴンコースト、クレーターレイク国立公園、ヨセミテ国立公園などを巡ってきました。 アメリカのオレゴン州・カリフォルニア州の大自然を楽しむドライブの旅です。 この旅の一連の流れは2018 6月 アメリカ(オレゴンコースト)に順次追加してゆきます。
今回の記事では、カリフォルニア州北部の太平洋に面した巨木が生い茂るユネスコ世界遺産レッドウッド国立公園を訪れたときの様子を紹介します。
レッドウッド国立公園 Redwood National Park
カリフォルニア州北部の太平洋に面した巨木が生い茂っている公園がレッドウッド国立公園(Redwood National Park)です。
巨木に囲まれたトレイルを散策した時の気分はもう最高です。
正式名称はレッドウッド国立・州立公園(Redwood National and State Parks)です。 アメリカでは国立公園は国立公園、州立公園は州立公園と独立した公園の名称で呼ぶことがほとんどですが、ここは州立であることも強調していますね。 1980年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
アメリカの国立公園管理局 (NPS, National Park Service) が運営するレッドウッド国立・州立公園(Redwood National and State Parks)のオフィシャルサイトのリンクを貼っておきます。
サンフランシスコ・ポートランドから500キロ
サンフランシスコからレッドウッド国立公園までは約500キロメートルの距離です。 オレゴン州のポートランドからも約500キロキロメートルです。 東京~大阪間に匹敵する距離です。 サンフランシスコやポートランドからちょっと行ってくるとか日帰りドライブで行ける距離ではないと理解しておくべきです。
最寄りの空港があるのはオレゴン州のメドフォード(Medford)という街です。 サンフランシスコから直行便が飛んでいますが、このレッドウッド国立公園だけのためにメドフォード空港へ飛ぶというのはかなり手間暇がかかるなあという感じがします。 というのも、最寄りとは言っても240キロモノ距離が離れているからです。
このようにレッドウッド国立公園だけを目的にしてしまうとアクセスの点からあまり効率が良くないと思います。 サンフランシスコかポートランドを起点にしてその周辺の観光地と組み合わせるのが良いでしょう。 サンフランシスコ側だと、ヨセミテ国立公園、ソノマ・ナパバレーのワインカントリーやマウントシャスタなど、ポートランド側だと、オレゴンコーストやクレーターレイク国立公園などを組み合わせるとよいと思います。 今回私は、これらサンフランシスコとポートランドの間の見どころをすべて回ってきました。
旅行期間やアメリカでの運転の慣れの度合いに応じて旅程を組んでみましょう。 このブログに順次記事として掲載していくので参考にしていただけると嬉しいです。
ビジターセンター
今回は南側からレッドウッド国立公園にアプローチしました。 国立公園に入ってすぐのところに Thomas H. Kuchel Visitor Center というビジターセンターがあります。
この公園には合計4か所のビジターセンターと1か所のインフォメーションセンターがあります。 アプローチする方向やその時にいる場所を考えて便利なところを選んで立ち寄って、公園の地図をもらい、パークレンジャーさんからトレイルや見どころの最新情報を教えてもらいましょう。
レッドウッド国立公園のオフィシャルサイトにも地図が複数掲載されています。 現地に向かう前に眺めておくとよいでしょう。
ドライブルート
今回は、次のように公園内を回ってみました。
① Thomas H. Kuchel Visitor Center
② Lady Bird Johnson Grove Trail
③ Big Tree
④ High Bluff Overlook
⑤ World War II Radar Station
⑥ Trees of Mystery (国立公園外)
これらをグーグルマップ上に記すと次のとおりです。
では、多くの写真を使って順番に紹介してゆきます。
① Thomas H. Kuchel Visitor Center
先ほど紹介したビジターセンターです。 レッドウッド国立公園の先ほどの地図の一番下側の方です。
② Lady Bird Johnson Grove Trail
レッドウッド国立公園内にはいくつかのトレイルが整備されていますが、Lady Bird Johnson Grove Trailのトレイルヘッド(トレイルの出発地点)までは車で簡単にアクセスでき、初級~中級向けのトレイルになっています。 ビジターセンターでもこのトレイルを勧めてもらいました。
人気のあるトレイルです。 駐車場は朝11時頃で8割方埋まっていました。 トレイルは1周ぐるっと回ってくると6キロ近くの距離になります。 また途中アップダウンもあります。 自分の体力、その日の体調を勘案してぐるっと回るか、途中で戻ってくるか決めればよいでしょう。 私は1/4くらい進んで戻りました。 ですから歩いたのは全体の半分の3キロくらいの距離でしたが巨木の中を深呼吸しながら無理なく気持ちよく歩くことができて大満足でした。
下の写真はクリックすると拡大します。
スタート地点にトレイルガイドが置かれていました。 利用後元の場所に返却する(無料利用)か、記念に持ち帰るのであれば1ドル(25セントコイン4枚など)をコイン入れに投入しましょう。
このようなトレイルを進みます。
途中で、空を見上げました。 周りの巨木が頭のてっぺんを覆い隠すまでに高く高くそびえ立っています。
内部が山火事で燃えたのでしょうか。 でも倒れることなくしっかりと踏ん張っています。 アメリカは基本的には国立公園内で自然に発生した山火事の場合はあるがままに放置するという対応です。 自然の長年の歴史の中で山火事は繰り返し発生し、その結果として現在の森林樹木が形成されているので山火事も必要なプロセスの一つだという考えです。 先日行ったカナダでは国立公園内の山火事は消すという対応を取っているように感じました。 同じ北米でも考え方が異なるのかもしれません。
この日の朝は霧が出ていましたが、どんどん天気が良くなっていき、ついには真っ青な空になりました。
トレイルの案内板が立っているので指示通りに進めば大丈夫です。
Lady Bird Johnson Groveの名前の由来です。
昔は自然を守るというよりは開発の方に力が入っていて多くの樹木が伐採されていくなかで、レッドウッドの自然を守るための尽力は計り知れないものだったのでしょう。
倒木がトレイルを分断してしまったので、ここは人の手が入っています。
グーグル先生が複数の写真をつなぎ合わせて次の1枚の写真を加工してくれました。 大木の根元からてっぺんまでの全景を一枚の写真として見ることができます。 ホントにがっしりとした背の高い木ばかりです。 うわぁー、という声しか出なかったです。
本当に背の高い木ばかりで圧倒されます。 人も入った写真を撮っておけばよかったなあと後で思いました。 人との比較ができれば読者の皆さんにもその大きさをもう少しイメージしてもらえるかもしれないですね。
③ Big Tree
次はBig Treeです。 レッドウッド国立公園内で一番大きな木です。 ②のLady Bird Johnson Grove Trailから北上していきますが看板が小さくて駐車場を見つけるのが容易ではありません。 あれ、おかしいなあと思った時にはすでに行き過ぎてしまっていました。 近くまで来たと思ったらゆっくり運転する方が良いでしょう。
駐車場に車を停めてBig Treeまでは200メートル程度の距離です。
期待が高まっていきます。
これがBig Treeです。
以下の写真はクリックすると拡大します。
観光客の皆さんはこの前で記念写真を撮りますが、どう頑張ってもBIG TREEの全景を収めることはできません。
BIG TREEは、87.2メートルの高さですから、25階建てのビルくらいの高さに匹敵します。 周囲の長さは22.7メートルもあります。 プライバシーを考えて観光客が入り込まないように写真を撮ったのですが、1枚くらいはそういう写真があっても良かったですね。 人が小人のように見えてしまいます。
④ High Bluff Overlook
こちらは海岸沿いです。 High Bluff Overlookという見晴らしの良いところです。 先ほどの少しばかり内陸の方にある ② Lady Bird Johnson Grove Trail や ③ Big Tree のところでは良く晴れていたのですが、海岸沿いに来るとまだ霧がかかってました。
でもなかなかいい眺めです。
この地形がどうしてできたかを説明してくれています。
⑤ World War II Radar Station
こちらは第2次世界大戦の時のレーダー観測所です。 ④の High Bluff Overlook のすぐ北側にあります。 日本によるハワイ・真珠湾攻撃後、アメリカでは本土への攻撃も現実の脅威となりました。 実際に日本の潜水艦が米本土西海岸近くまでやってくることがあったとのことで、それに対応するために作られたレーダー観測所なんだそうです。
でもレーダー観測所のようには見えないですよね。 偽物の窓なども作って農家の小屋に見えるようにカモフラージュしているそうです。
こちらにこのレーダー観測所が作られた経緯が詳しく書かれています。 下の写真はクリックすると拡大するように設定しています。
アメリカを旅行していると、いろいろなところで日本とアメリカは昔戦争をしていたんだと実感することが多いです。 このブログ内でも一度そういったものを特集してみたいと思います。
⑥ Trees of Mystery (国立公園外)
国立公園を出てすぐ北の方にあるKlamathという街にあるTrees of Mysteryです。 車で走っていても目立つのですぐに分かります。 休憩がてら写真を撮っていきましょう。
そして、この日の宿泊先であるクレセントシティ(Crescent City)へと向かいました。
まとめ
2018年6月に訪れたカリフォルニア州北部の太平洋に面した巨木が生い茂るユネスコ世界遺産レッドウッド国立公園(正式名称:レッドウッド国立・州立公園)を紹介しました。
- サンフランシスコ、ポートランドの両方から500キロくらい離れていてアクセスが良くありません。 サンフランシスコかポートランドを起点にしてその他の観光地と組み合わせるのが良いでしょう。
- 巨木が生い茂っている中を是非歩いてみましょう。 公園内にはいくつかのトレイルが整備されています。 ビジターセンターに立ち寄り、その時に一番おすすめのトレイルを教えてもらいましょう。 木の大きさに圧倒されて、うわぁー、という声しか出ないかもしれません。
- このブログ記事内では、以下のポイントを多くの写真を使って紹介しました。
① Thomas H. Kuchel Visitor Center
② Lady Bird Johnson Grove Trail
③ Big Tree
④ High Bluff Overlook
⑤ World War II Radar Station
⑥ Trees of Mystery (国立公園外)
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