2018年2度目のアメリカ個人旅行
年6回のアメリカへの個人旅行を実践して2018年で4年目。 早くも2月にして2018年2度目のアメリカ個人旅行*です。2月の後半10日程度の時間をかけてアリゾナ州ツーソンを起点にアリゾナ州、ニューメキシコ州、テキサス州の国立公園を巡ります。 またニューメキシコ州のTruth Or Consequencesという街にある民間宇宙港スペースポートアメリカ (Spaceport America) にも立ち寄ります。 この一連の旅行記事はこちら(2018 2月 アメリカ(AZ, NM, TXの国立公園巡り))に順次追加してゆきます。
* 今回は一人でなく連れがいますが、ブログ記事には連れが出てこないようにしています。
今回の記事では、ニューメキシコ州にある世界遺産カールスバッド洞窟群国立公園(Carlsbad Caverns National Park)を紹介します。
カールスバッド洞窟群国立公園 Carlsbad Caverns National Park
カールスバッド洞窟群国立公園はニューメキシコ州南東部、テキサス州との州境近くにあります。 この国立公園にある洞窟、そんじゃそこらの洞窟とはスケールが違います。 洞窟の底面はゴツゴツとしていますが、大きな洞窟Room(部屋)だと、その床を整地すれば間違いなく野球をすることができます。 草野球だと洞窟の天井にボールはまず当たらないでしょう。 ブライアント(今の時代で言うと大谷翔平選手)くらいなら大飛球が天井に当たるかもしれません。 大きな洞窟の部屋になるとそれくらいスケールが大きいのです。
カールズバッド洞窟群国立公園は、営業時間内であれば洞窟内(制限エリアを除く)を自由に見て回ることができますが、ガイド付き有料ツアー(パークレンジャーによる案内)に参加すれば制限エリアにも連れて行ってもらえて感動度合いが大きく違ってきます。
ビジターセンターの真下が洞窟の中心部になっていて、その両地点を結ぶエレベーターが設置されています。 多くの見学者は、洞窟に徒歩で入って地下深く(入り口から230メートル下)まで降りて洞窟を見学し、最後帰るときにはこのエレベーターを使います。 (帰りの上り坂を歩くのは容易ではありません)
カールスバッド洞窟群国立公園は1995年に世界遺産に指定されています。 現場を見てこれだけ素晴らしいスケールの大きい洞窟であれば世界遺産であることも納得できます。 日本では、秋芳洞が有名ですが、エイドリアンのおすすめは、まず秋芳洞を見学することです。 先にカールスバッド洞窟群国立公園を見学して、そのあとに秋芳洞へ行っても何の感動も沸いてこないと思います
アメリカの国立公園管理局 (NPS, National Park Service) が運営するカールスバッド洞窟群国立公園(Carlsbad Caverns National Park)のオフィシャルサイトです。
アクセスは
カールスバッド洞窟群国立公園(Carlsbad Caverns National Park)の最寄りの大きな町はカールスバッドです。 カールスバッドから南南西にUS-62を33キロメートル程走り、NM-7へ右折したのち、さらに山を登っていきます。
前回紹介したグアダルーペ山脈国立公園の近くでもあります。
最寄りの大きな都市はテキサス州エルパソ。 カールスバッド洞窟群国立公園はこのエルパソとニューメキシコ州カールスバッドの間にあります。 エルパソからだとUS-62を東の方向へ約240キロメートルのところにあります。
ド田舎カールスバッド のホテルのレートは無茶苦茶高い!
ニューメキシコ州カールスバッドという町はオイル産業で賑わっています。 町を走っているローカルの車はピックアップトラックばかり。 見事なまでにピックアップトラックです。 ホテルのレストランやロビーなどあちこちでスーツ姿の人とオイルにまみれたような作業服姿の人が会議をしていました。 あまり都会では見られない光景です。
そしてホテルの宿泊レートが無茶苦茶です。 ニューメキシコ州のド田舎の町なのにホテルの宿泊レートはニューヨークよりもロンドンよりも高いです。 1泊1部屋2ベッドのモーテルで最低でも200ドル程度。 ヒルトンやマリオット系列のInnになると500ドルで予約できれば御の字です。 そして泊っているのは観光客よりも明らかにビジネス関係の人が多かったです。 カールスバッドはオイルでお金がジャブジャブしている町なのです。 お金がジャブジャブしていて超超局地的に異常なまでにインフレを起こしてしまっています。 「Why is hotel rate in Carlsbad, New Mexico so expensive?」ぐらいでググってみてください。 多くの人が文句を言っているのが分かると思います。
でも、カールスバッド洞窟群国立公園に行くときに最も便利な宿泊先は、やはり一番近い町であるカールスバッドです。 でも、観光旅行でそんなに高いホテルには泊まれないですよね。
カールスバッドで安くホテルに泊まる方法
オイル産業でお金ジャブジャブのカールスバッドのホテル、全米のチェーンホテルとしてのランクは低いです。 だって、ド田舎の大したことがないホテルなんですから、当然といえば当然です。 その大したことがないホテルがインフレを起こして1泊500ドルも取るってひどすぎです。
でもホテルのランクが低いということは、ポイント宿泊する場合の必要ポイント数は少ないということです。 ここまで説明すれば、「わかった!」という読者も多いことでしょう。
今回エイドリアンが宿泊したのはマリオット系列のTownePlace Suites Carlsbadでした。 試しに、明日、2018年3月29日の宿泊料金を見てみましょう。
お金を支払うと、高い税金が上乗せされて、日本円にするとちょうど5万円くらいです。 でもポイントなら、たったの15,000ポイントです。 カテゴリー3ですから、そんなものでしょう。
『マリオットのポイントを持ってないよ』、という方でも心配無用。 マリオットの場合は、ポイントを使った予約として公式オンライン予約サイトを前へ進んでいくと、支払いのところで不足するポイントを購入しますかと聞いてきてくれるのです。 15,000ポイントであれば、約20,000円で購入できます。
何も知らずに予約をすると1泊5万円するところがポイントを経由することで2万円で予約できるのです! 日本人でニューメキシコ州のカールスバッド(カリフォルニア州にもカールスバッドという地名があるので間違えないようにしましょう)に宿泊する方はそれほど多くないと思いますが、このブログ記事に辿り着いたあなたにとっては貴重な情報かもしれないです。
エイドリアンは、カールスバッドに2泊して、グアダルーペ山脈国立公園とカールスバッド洞窟群国立公園を観光しました。 1泊分のポイントは持っていたので残りの1泊分のポイントを購入して2泊できたのでとってもお得感がありました。
国立公園のエントランス
US-62からNM-7に入って間もないところにカールスバッド洞窟群国立公園のエントランスがあります。 いつものお決まりの場所で写真を撮りました。 エントランスのこの場所はちょっと曇り空でしたが、洞窟の入り口があるビジターセンターの方は。。。
ビジターセンター
その後、山のてっぺんまで約11キロメートル走ります。 ここがビジターセンターです。 山のてっぺん近くで雲を突き抜け、とてもきれいな青空になりました。
ビジターセンター内には、チケットブース、ギフトショップ、レストラン、洞窟の展示物などがあります。
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ビジターセンターの裏口から洞窟へ
いよいよ洞窟へと向かいます。
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そして、数分歩くと。。。
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コウモリについての説明です。 コウモリはメキシコで越冬するため、実際にこの洞窟の入り口でコウモリが飛ぶ光景を見ることができるのは3月から10月までです。(エイドリアンがここを訪れたのは2018年2月、残念)
洞窟内での注意事項
洞窟内では多くの箇所で注意を促す看板が掲げられていました。
こういったもののあります。
書いてあるのは同じですね。 落書禁止、禁煙、鍾乳石を触らないこと、通路から外れないこと。 水が溜まっているところにコインを投げ入れないで、というのも書かれています。
鍾乳洞
洞窟内ではさまざまな自然の造形を見ることができます。 名称は次の通りです。
鍾乳管 炭酸カルシウムを溶かし込んだ水が滴る天井から下に向かってできたもの
石筍 その炭酸カルシウムを溶かし込んだ水が落下し床面に下から上に向かってできたもの
石柱 天井のつらら石と床面の石筍がやがて繋がってできたもの
自由に見学できるエリア
洞窟の入り口、”Natural Entrance”から洞窟内へと下っていくとそのまま自由に見学できるエリアになります。
洞窟内は、暗いですが、歩行通路は概ね明るく照らされていて、そして見どころになる鍾乳管、石筍、石柱があるところでは、写真が撮れるくらいに明るく照らされています。
いろいろとありますが、特選の写真を貼っておきます。
“Whales Mouth”、くじらの口と言われればそのように見えますね。
こんなのもあります。石柱でしょうか。
これは、ポップコーン。
最下部まで降りてくるとThe Big Roomというところです。 サッカーグラウンド14面に匹敵する広さです。洞窟内では、近くの明かりで照らされているものは写真に収めることができますが、遠くのもの写真を撮っても真っ暗になってしまい、スケールの大きさを写真ではなかなか表現できないです。
長い年月の間に出来上がった自然の大芸術作品です。
大きな石柱です。
なかなか立派です!
見事です。
もうすぐ、上と下がくっつきそうです。
Big Room周辺、売店・トイレ
Big Roomの周辺に売店やトイレがあります。 また地上に上るエレベーターもこのあたりにあります。
こちらは売店です。
トイレへは狭い洞窟の中を歩いて奥へと進みます。
有料ガイド付きツアー
エイドリアンは、事前に有料ガイド付きツアーをネット予約(予約オフィシャルサイトのリンクはこちら)しました。 人気の国立公園で多くの観光客がガイド付きツアーに参加するため当日のチケット残は少なくなっています。 事前予約しておきましょう。 チケットが残っていても待ち時間が長くて参加できないということにもなりかねません。 オフィシャルサイトにも事前予約をするようにと記載(Reservations are highly recommended for all guided cave tours …)されています。 なお、事前予約は48時間前までなので余裕をもって計画を立てましょう。
参加した有料ガイドツアー名は、『King’s Palace』です。 大人1人8ドルでネット予約の際にクレジットカード決済します。 当日は、ビジターセンターのチケットブースでチケットを受け取ります。
売店近くに『King’s Palace』ガイドツアーの集合場所があります。
時間になると、パークレンジャーが颯爽と登場。 ツアーの説明をしてくれます。
ガイドツアーへは、分かりにくい道を進んで途中でゲートを通過し、そこでチケットを回収しました。 40~50人くらいがツアーに参加していたと思います。 最初に立ち止まっていろいろと説明を受けたところです。
この場所の動画を貼っておきます。
真っ暗な洞窟の中ですが、見やすいように明るく照らされていて近くの被写体であればiPhoneでも写真もビデオもまずまず綺麗に撮ることができます。
King’s Palace。 広いドームのようになっていて天井一面から鍾乳管が垂れ下がっています。 とっても幻想的、神秘的です。 自然の劇場のようです。
頭のすぐ上の方です。
King’s Palaceの動画です。 これを見るとまた行きたいなあと思います。
有料のガイド付きツアーに参加するべきだと強く思いました。
最後に立ち止まって説明を受けたところです。
こちらの動画も貼っておきます。
他にもいろいろな大自然の芸術作品がありました。
ギャラリーにして写真を貼っておきます。 クリックすると拡大します。
エレベーターで地上へ
売店近くのエレベーターで地上へ戻ります。
1台に8人までの小さなエレベーターです。 一気に230メートル上昇して地上(山の頂上)へ戻ります。
まとめ
アメリカ・ニューメキシコ州南東部にある世界遺産カールスバッド洞窟群国立公園の訪問記です。
- 大きな空洞からなる洞窟はスケールが大きすぎます。 ブライアントの大飛球なら洞窟の天井に届くかもしれません。
- テキサス州エルパソとニューメキシコ州カールスバッドの間にあります。 ほとんどカールスバッド寄りです。
- 入園料を払えば個人で自由に見学することができますが、48時間以上前の事前予約の上、有料ガイド付きツアーに参加しましょう。 感動度合いが大きく異なります。
- コウモリはメキシコで越冬するため、実際にこの洞窟の入り口でコウモリが飛ぶ光景を見ることができるのは3月から10月までです。
- 幻想的、神秘的な自然の芸術作品をたくさん見ることができます。 言葉、写真では十分に伝わりません。 間違いなく、死ぬまでに見たい絶景100選にカウントする価値があります。 是非、ご自身でこの地を訪れてみてください。
- カールスバッドという町はオイル産業で潤い、お金がジャブジャブしていて局地的に超インフレになっています。 ホテルの宿泊レートが無茶苦茶、ニューヨークよりもロンドンよりも高いです。 チェーンホテルをポイント予約するのがおすすめです。 マリオット系列なら予約手続きを進める中でポイントを購入できます。
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