2018年最初のアメリカ個人旅行
年6回のアメリカへの個人旅行を実践して2018年で4年目。 2018年最初のアメリカ個人旅行は、1月の後半2週間程度の時間をかけてフェニックスを起点にセドナ、フラッグスタッフ、アリゾナ大隕石孔(ミティア・クレーター(Meteor Crater))、化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)、アルバカーキ、サンタフェ、世界遺産タオス・プエブロへとドライブします。 この一連の旅行記事はこちら(2018 1月 アメリカ(セドナ、アリゾナ大隕石孔、サンタフェなど))に順次追加してゆきます。
この旅行の全体のあらましについてはこちらの記事で紹介しました。
今回の記事では、アメリカアリゾナ州にあるにある 化石の森国立公園 (Petrified Forest National Park) を紹介します。
化石の森国立公園 Petrified Forest National Park
エイドリアンは、最初は、「森が化石になっただけ? 古い木があるだけじゃない?」と思っていたのですが、実物は全く違います。
はるか大昔にこの場所に生い茂っていた大木が倒れたあと、周辺の火山活動による火山灰が混入した土壌が倒れた大木に染み入りなんと木の細胞内にまで入り込んだのです。 その火山灰は年月を経るうちに石英へと変化しその大木をそのまま化石(化石木)にしてしまったのです。 この化石木はもともとは木であるにもかかわらず、石英、すなわちガラスのようなのです。 パッと見は木なのですが、触ってみて、ツンツンしてみると本当にガラスなのです。 そして化石木のガラスはモノにもよりますがとても鮮やかな色をしています。 とっても不思議です。
アメリカの国立公園管理局 (NPS, National Park Service) が運営する化石の森国立公園
(Petrified Forest National Park)のオフィシャルサイトです。
アクセスは?
化石の森国立公園はアルバカーキとフラッグスタッフの間、I-40沿いにあります。 アルバカーキからだと西へ約450キロメートルのところにあります。
フラッグスタッフからだと、東へ約190キロメートル。
実際に訪れたのは復路のアルバカーキからの移動の時でしたが、整備されたハイウエィI-40をひたすらまっすぐ走るだけなので距離の割にはあっという間だっとように感じました。 広い道路で単調な運転になります。 スピードの出しすぎと居眠りには要注意です。
広大な公園内を道路が縦断
化石の森国立公園には公園内を縦断するように道路が走っています。 出口・入り口は、北側と南側にあり、一方から入って道路を縦断し反対側から出ていくということになります。
公園内は片側1車線、制限速度は低く抑えられています。 一気に縦断するだけでも1時間程度かかります。 途中多くの見どころにとまって楽しむなら最低でも2時間は考えておく方が良いでしょう。
往路の時は国立公園が閉鎖!
往路の時、すなわちフラッグスタッフからアルバカーキ方面へと向かっていた時にも化石の森国立公園へ立ち寄りました。 正確には、立ち寄ろうとしたのですが、Government Shutdown(政府機関閉鎖)の影響で化石の森国立公園も閉鎖されていた時だったのです。
フラッグスタッフから向かった時だったので、I-40を出て遠路はるばるAZ-180を南東に走ってきて南側のエントランスがこの写真の状況だったのでショックが大きかったです。
復路の時はGovernment Shutdownは終了!
復路の時は、もうすでにGovernment Shutdown(政府機関閉鎖)は終了した後だったので、問題なく公園に入ることができました。
こちらは復路の時、アルバカーキからフラッグスタッフ方面へ向かっていた時にアプローチした化石の森国立公園の北側のエントランスの写真です。
公園内のマップです。 このマップはクリックすると拡大するように設定しています。
アメリカの国立公園管理局 (NPS, National Park Service) が運営するオフィシャルサイト内にある公園のマップのリンクはこちらになります。
公園内の化石木の持ち帰りはダメ!
ここは化石の森国立公園へ入るための料金所(北側)です。 ここで入園料を支払います。 乗用車1台20ドル、年間パス(全米で利用可)は80ドルです。 1年間にアメリカの国立公園・国定公園を4か所以上巡る予定にしているなら年間パスを購入しましょう。 エイドリアンはもちろん年間パスを持っていて、そのメリットを使い倒しています。
この料金所の係員に「化石木を持ち帰ることは許されない」と念を押されます。 さらに公園内のあちこちに持ち帰り禁止の看板があります。 ルールはちゃんと守りましょう。
この公園では、南北のエントランスから出場するときに車の停車が義務付けられていて、抜き打ちで持ち物のチェックが入ります。 あとで持って帰っても良いと思っていたなどという言い訳は通用しません。 記念に持って帰りたいという方は、お土産物売り場で購入することができます。 この記事で後ほど紹介します。
北から南へ向けて縦断しました
2018年1月後半のこの日、アルバカーキからフラッグスタッフ方面へ向かう途中に化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)に立ち寄りました。 北側のエントランスから入場し南へ向けて縦断しました。 この地図上のポイントを中心に説明していきます。
ビジターセンター(北側エントランス近く)
北側エントランス近くのビジターセンターです。 公園内の最新の情報をゲットしましょう。 公園内の地図は料金所でもらうことができます。
お土産物売り場
南北両方のエントランスのビジターセンター近くにお土産物売り場が設けられています。 こちらは北側のビジターセンターの隣にあるお土産物売り場内の写真です。 ここで販売されている化石木は国立公園の敷地の外側で採取されています。
もともとこれらがこの地に生い茂っていた天然木であったとは思えない美しさです。 実際に公園内を歩いてみると分かりますが、ここで販売されている化石木は、いいものが選ばれています。 結構、良いお値段ですが、記念に気に入った化石木を買って帰りました。
Towa Point
冬の時期は良く雪が降ります。 2018年1月後半のこの日は、岩肌の北側斜面に少し雪が残っていてとても綺麗でした。 このあたりでも、眼下に化石木が見られましたが、遠くの方に少しだけといったところでした。
Painted Desert Inn / National Historic Site
国立公園内にあるロッジ複合施設です。 現在は宿泊やレストランでの食事利用は提供されておらず、史跡として見学用に公開されています。
クリックすると拡大します。
Route 66
ルート66は、イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結ぶ全長3,755キロメートルにも及ぶアメリカの東西を結ぶ旧国道66号線で長年にわたりアメリカ西部の発展に貢献してきました。 しかし高速道路が広く建設されることによって1985年にその歴史を閉じたのです。 現在では、ルート66は古くて遠くて懐かしいアメリカを今に伝える歴史的街道として世界的に有名になっています。
このルート66が、化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)を横切っているのです。 そのポイントにも立ち寄ってきました。
クリックすると拡大します。
この電柱沿いにルート66が走っていたそうです。
Puerco Pueblo
プエブロ(Pueblo)はネィティブインディアンの昔の集落・住居を意味します。 ここではその住居の遺跡とネィティブインディアンが描いたペトログリフ(絵画)を見ることができます。
1周500メートルほどのトレイルになっています。
クリックすると拡大します。
ここからはペトログリフ(昔の絵画)です。
古代からの呟き。。。 絵画ですが絵を通して伝えたい何らかの意味を持っていたのでしょう。
クリックすると拡大します。
夏至の日に太陽の光が岩の隙間を通って見られる現象です。
こちらがエイドリアンが実際に撮影したもの。 上の写真と同じ個所をとらえています。 (真昼間に撮っているので隙間の光はみられません)
Blue Mesa
化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)内の一番人気のトレイルです。 1周1.6キロメートル、標高差36.6メートルの舗装されたトレイル沿いに青やその他色とりどりの丘が連なりその間をハイキングできます。 またところどころに化石木が転がっています。
下の方にトレイルを歩いている人がいるのが見えます。
Crystal Forest
化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)で絶対に外せないのがこの場所。 化石木がゴロゴロしている大地の中をハイキングすることができます。 1周1.3キロメートルの舗装されたトレイルになっています。
クリックすると拡大します。
ながーい化石木もあります。
本当に長いです。 動画に収めてきました。
こんなにも沢山の化石木が、自然にあるがままゴロゴロと転がっています。
クリックすると拡大します。
先ほども説明しましたが、国立公園内にある化石木を持ち帰ることは許されていません。
ビジターセンター(南側エントランス近く)
こちらは南側のビジターセンターです。 このビジターセンターの裏側には、トレイルというか遊歩道のようなものが設置されていて美しい見事な化石木を見学できるようになっています。
ここでもお土産物を買うことができますが、南側のエントランスを出てすぐのところにもお土産物売り場があり、そこでも化石木を購入することができます。 直感的なところでは、その南側のエントランスを出たところのお土産物売り場の方が、並んでいる化石木のバリエーションが豊富でお値段の方も手頃だったように思いました。
まとめ
アメリカ・アリゾナ州にある化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)では、地面に自然のままに転がっている多くの化石木を見学することができます。 はるか大昔にこの場所に生い茂っていた大木が倒れたあと、周辺の火山活動による火山灰が混入した土壌が倒れた大木に染み入り、そしてその火山灰は年月を経るうちに石英へと変化してその大木をそのまま化石(化石木)にしてしまったのです。 この化石木はもともとは木であるにもかかわらず、石英、すなわちガラスのようなのです。 そして化石木のガラスはモノにもよりますがとても鮮やかな色をしています。
この化石の森国立公園内を南北に道路が縦断しています。 多くの見どころがあります。 時間に余裕があるなら、すべて回ってみましょう。 その価値が十分にある国立公園です。 時間がないときはどうするか?
エイドリアンのおすすめは次の2か所です。
・Blue Mesa・・・公園内で一番人気のトレイルです。 色とりどりの丘の間をハイキングでき、またところどころに転がる化石木も見ることができます。
・Crystal Forest・・・化石木がゴロゴロしている大地の中をハイキングできます。 こんなにも化石木があっていいんだろうかというくらいにあちこちに自然のままに転がっている化石木を見学できます。
公園内では、たくさんの化石木を見学でき、また触ってみることができますが、持ち帰ることは許されません。 公園のエントランスを出るときには抜き打ちでの荷物のチェックがあります。 お縄ちょうだいにならないようにしてください。
お土産に化石木が欲しいという方は、ビジターセンター近くのお土産物売り場で化石木を購入することができるので、そちらを利用しましょう。
コメント