シンガポール・香港経由コロラドロッキーへの旅
2018年5月、大阪からシンガポール・香港経由でアメリカ、コロラド州のデンバーへ飛びます。 デンバーを起点にロッキーマウンテン国立公園へドライブし景色の良いトレイルのハイキングを楽しむ旅です。 この一連の旅行記事はこちら(2018 5月 アメリカ(コロラドロッキー)、シンガポール・香港経由)に順次追加してゆきます。
今回の記事では、米国コロラド州にあるロッキーマウンテン国立公園を紹介します。
なぜシンガポール・香港経由にしたかについてはこちらの記事に詳しく書いています。
今回の旅のフライトを地図の上で眺めるとこのような感じです。
ロッキーマウンテン国立公園 Rocky Mountain National Park
北アメリカ大陸の西部を南北に長く貫くロッキー山脈、北はカナディアンロッキーで知られるカナダ(ブリティッシュコロンビア州)から南はアメリカのコロラド州周辺のコロラドロッキー、さらにはニューメキシコ州にまで続いています。 今回紹介するロッキーマウンテン国立公園*は、その長~いロッキー山脈の中のコロラド州のデンバー近郊に位置します。
* 日本語訳をロッキー山脈国立公園と訳している場合もありますがこのブログ記事ではロッキーマウンテン国立公園に統一します。
ロッキーマウンテン国立公園ではロッキーの名に相応しい険しく雄大な山々の姿を楽しむことができ、その中に整備されたハイキングトレイルで自然を満喫することができます。 運が良ければ野生の動物とのめぐり逢いもあるかもしれません。
ロッキーマウンテン国立公園への最寄りの大きな都市はコロラド州デンバーになります。 位置関係は下の地図をご覧ください。
アメリカの国立公園管理局 (NPS, National Park Service) が運営するロッキーマウンテン国立公園 (Rocky Mountain National Park) のオフィシャルサイトのリンクを貼っておきます。
ロッキーマウンテン国立公園へのアクセス
ロッキーマウンテン国立公園のオフィシャルサイトに掲載されている地図です。 下の地図はクリックするとオフィシャルサイト上の地図にジャンプするように設定しています。
2か所のエントランス
ロッキーマウンテン国立公園には、大きく2か所のエントランス(入り口)があります。
- 東側(地図上では右上・北東側)の Estes Park – Beaver Meadows Visitor Center
- 西側(地図上では左下・南西側)の Grand Lake – Kawuneeche Visitor Center
デンバー国際空港からのおおよその距離・時間は、
- 東側の Estes Park: 120キロメートル、1時間30分
- 西側の Grand Lake: 200キロメートル、2時間30分
です。
国立公園へのゲートシティとして有名な方は東のEstes Park側です。 西側よりも東側の方に多くの宿泊施設が集まっています。 公園訪問者の多くが訪れるBear Lakeとその周辺のトレイルも東側の方にあります。
国立公園内で東西のエントランスを結ぶTrail Ridge Road
ロッキーマウンテン国立公園内で上記の東側のEstes Parkと西側のGrand Lakeを結んでいるのがTrail Ridge Road(約80キロメートル、US-34号線)です。
Trail Ridge Roadは険しいロッキー山脈を駆け上がっていき、一番高いところでは、標高3713メートルにまで到達します。 もうほとんど富士山山頂(3776メートル)と同じ高さにまで車で登っていくことができるのです。 このてっぺん近くから眺めることができる景色の雄大さ、美しさにはもう言葉を失ってしまいます。 しかし、これだけ標高が高いところですから降雪量が多く、Trail Ridge Roadは例年5月末まで閉鎖されています。 具体的に開通がいつになるかはその年の降雪量と除雪の進行状況によって変わってきます。 Trail Ridge Roadの開通状況についてはこちらで確認することができます。
今回は、2018年5月中旬にロッキーマウンテン国立公園へ訪れましたが、まだTrail Ridge Roadは開通していませんでした。 Trail Ridge Roadをドライブできなかったのは残念でした。 従い、今回は、国立公園の外側からぐるりとレンタカーで回って東側と西側の両方のエントランスから公園内に入りました。
公園の外側でもいい景色のところはたくさんあります。
以下、2018年5月、西側エントランス、東側エントランスから公園内に入った時の様子を紹介します。
西側エントランス
西のGrand Lake側のロッキーマウンテン国立公園のエントランスです。
ロッキーマウンテン国立公園に入ってすぐのところにビジターセンター(Kawuneeche Visitor Center)があります。
このビジターセンターで公園内の最新情報を確認しましょう。 どのあたりで野生動物と出会えるか、といったことはパークレンジャーに聞いてみるのが一番です。
ビジターセンターを超えてすぐのところに料金所があります。
ビジターセンターの名前についている “Kawuneeche” はこのエリアのValleyの名前から来ているみたいです。
遠くの方に動物の群れ。
道路沿いでも何度か見かけました。
ちょっと脇道に逸れたところではなかなかのいい眺めを楽しめました。
料金所を超えて20分くらい走ったところで通行止めでした。
東側エントランス
東のEstes Park側のロッキーマウンテン国立公園のエントランスです。
東側の料金所です。
Bear Lakeを起点に美しい湖畔沿いのハイキングへ
とても人気のあるBear Lakeのトレイルヘッドへと向かいます。
Bear Lakeのトレイルヘッド(トレイルの出発地点)にパークレンジャーの詰め所があります。
トレイルのコンディションや当日の天候がどうなりそうかなど、パークレンジャーに確認しておきましょう。
ここからハイキングにスタートです。
トレイルの脇に杖が立てかけられています。 トレイルハイキングで使った後、残していってくれたのだと思います。 2018年5月中旬の時点でもトレイル上には残雪が多く、とても滑りやすくなっていました。 後で思えば、杖を借りていけばよかったです。
Bear Lake
まず初めにBear Lakeへと向かいます。
Bear Lakeは周囲約1キロメートルの簡単なハイキングコースです。 (下の地図はクリックすると拡大します)
Bear Lake、気持ちいい眺めです。
Bear Lakeを1周したのち、次の湖へと向かいます。 トレイル上にはずっと残雪がありました。
Nymph Lake、Dream Lake、そしてEmerald Lakeまで行きたかったのですが。
Nymph Lake
最初、この湖はDream Lakeかと思ったのですが、Nymph Lakeでした。
Dream Lake
そして、次はDream Lakeへと向かいます。
Dream Lakeの見事な眺めです。 5月ですがひんやりとした空気がとても美味しかったです。
Dream Lakeの動画を貼っておきます。
Emerald Lake(途中で引き返し)
そして、次のEmerald Lakeへと向かったのですが。
トレイルのすぐ脇にはこんな場所があったり。 気づかずにもう少しで足を突っ込んでしまうしまうところでした。
ツルツルに固まったこの先にはちょっとした崖があったりと、残雪があるためにかなり気を遣うハイキングになっていきました。
遠くコロラドロッキーの姿を見渡すことができるところもありました。 とても気持ちよかった!
トレイルの残雪が踏み固められて本当にツルツルになっていました。 この写真の場所で若い兄ちゃんが目の前で5メートルほど滑落。 脇道に回ってすぐに戻ってくることができたのでまあ大丈夫なようでした。 でも50代の老体だとダメージが大きいそうなので本当に慎重に前進しました。
ちょうどこのあたりで、天気予報通り(天気予報では午後から雨)、どす黒い雲がかかってきたのでここで引き返すことにしました。 駐車場に戻ったころには、雷が鳴り雨も降りだしました。 Emerald Lakeの姿を見ることはできませんでしたが引き返しの判断は正解でした。
車で出発し、峠超えのところでは雪になりました。 5月中旬です。 さすがコロラドロッキーです。
まとめ
2018年5月中旬にアメリカ・コロラド州にあるロッキーマウンテン国立公園へ行ってきました。 国立公園内で東西を結び富士山山頂と同じ標高まで車で登っていくことができるTrail Ridge Roadは残雪のため、まだオープンしていませんでした。
東・西の両方のエントランスから国立公園に入り、その様子を多くの写真を使って紹介しました。 東側は人気のBear Lakeから始まる美しい湖のトレイルハイキングを楽しみました。
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